特別でありたい心理について知りたいと思うこともあるでしょう。多くの人が抱えている感情ですが、その程度には違いがありますよね。
また、不特定多数の人から注目を浴びたいと考える人もいれば、大切な人にだけ特別扱いされたいと思う人もいます。では今回は、特別でありたい心理になる理由や適切な行動の仕方などについて詳しくお伝えしていきましょう。
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特別でありたい心理になる理由
特別な存在だと認められたいと願う人は、どのような深層心理があるのでしょうか。まずは特別でありたい心理になる理由について詳しく見ていきましょう。
自分の価値を見出せない
特別でありたい心理になるのは、自分で自分の価値を認めてあげられないからです。劣等感に苛まれており、誰も自分のことを見てくれないという苦しみを抱えている場合もあるでしょう。
そんな時、他の人とは異なる行動をすることで特別感が得られると思うケースも。他者から認めてもらうことでようやく特別な存在であると認識でき、自分の価値を実感できる可能性もあります。そして自己肯定感がアップするという循環があるのでしょう。
他者の言いなりになるのが嫌
あえて他者と異なる言動をとる人は、周囲の言いなりになりたくないと考えている場合があります。わざとその場の空気を読まず、自分の意見を主張したり好き勝手行動したりするケースもあるでしょう。
独立心が強い人は、他者に指図されることや周囲と同じであることを嫌います。自分は自分だと主張するのは、特別でありたい心理に共通する点といえるでしょう。
認められて当然だと思っている
自己愛が強い人は、他者もまた自分の魅力を理解して当然だと思っている場合があります。トラブルが起きた時に庇ってもらうのも、贔屓してもらうのも当たり前のことだと思っているケースも。
このため特別扱いされないと怒りを露わにし、周囲に辛く当たってしまうこともあるかもしれません。幼少時代や学生時代からチヤホヤされて育った人は、「自分は特別な人間だから認められて当然」と思い込んでいる場合もあるでしょう。
特別でありたい心理になる人の特徴
特別でありたい心理になりやすい人には、いくつかの共通するポイントがあります。こちらについても詳しくお伝えしていきましょう。
承認欲求が強い
特別でありたい心理になる人は、承認欲求が強い場合が多いです。周囲から注目されたい、称賛を得たいという願望から、特別であることをアピールする人もいるでしょう。
例えば延々と自慢話をしたり、それとなくマウントをとったりする場面もあるかもしれません。これらは全て自分のことを認めてほしいからで、他の人とは違って凄いということを見せつけたいのです。
子供の頃、親に甘えたり褒められたりしたいという希望が叶わなかったため、大人になってから自分の力で叶えようとする人もいます。
プライドが高い
プライドが高い人は、他者と自分を比較して常に優位に立とうとします。特別な存在であることを周囲に認めさせるためなら手段を選ばない場合もあるでしょう。
自己愛が強く、「自分は特別」という自尊心を傷つけられないよう高圧的な態度をとるケースが多いです。周囲との調和はあまり意識しておらず、気づかないうちに孤立してしまう場合もあるでしょう。もう少し親しみやすい一面を見せると、人間関係が良好になることが期待できます。
完璧主義な性格
常に完璧な自分でいたいと思う人は、そんな自分を周囲に認めてほしいと思うことも多いでしょう。仕事で成果を上げたり、容姿の美しさに磨きをかけたりして、周りの人に評価してもらいたいと考えています。
完璧でいるということはとても難しく、高みを目指しすぎると、常に神経をすり減らしながら他者と関わるようになってしまうもの。やがて疲労やストレスが蓄積され、本当の自分を見失ってしまう場合もあるのです。
特別でありたい心理になった時の行動の仕方
特別でありたい心理とは裏腹に、希望が叶わず不満が募ってしまうこともあるでしょう。では、そんな時にはどのように対処すればよいのでしょうか。特別でありたい心理になった時の理想的な行動の仕方について詳しく見ていきましょう。
自分の強みを見つける
特別でありたい心理になった時には、落ち着いて自己分析してみることが大切です。これまでの人生の中で楽しかったことや褒められたこと、成功体験などを振り返ってみましょう。
あらゆる状況の中で自分がどのようにして活躍したか、具体的に思い出してみると強みが見つかるケースは多いです。また、家族や友人などに自分のよいところを尋ねてみるという方法もあります。客観的な視点から長所や強みを教えてもらうと、自信がつくこともよくあるのです。
他者とのつながりを大切にする
他人が自分の思い通りの反応をしてくれないことがあっても、まずは自分から歩み寄ってみる必要があります。様々な人とやりとりしてみることで、多様な価値観に触れ、視野が広がっていくと期待できます。
その中で「自分らしさ」というものを見つけ出し、孤独感が解消される可能性もあるでしょう。信頼できる人との会話の中で自己肯定感がアップし、特別でありたいと思う気持ちが軽減されることは多いのです。
あるがままの自分を受け入れる
複雑なことは考えず、あるがままの自分を受け入れることもとても大切です。完璧を求めたり、他者と自分を比較したりしていると、大きなプレッシャーがかかってしまうもの。
自分の居場所が分からなくなってしまう前に、そのままの自分自身と向き合い、肯定してあげるようにしましょう。それによりストレスやプレッシャーから解放され、自分を大切にできるようになります。
特別でありたい心理を知って今後の生活に役立てよう!
特別でありたい心理には、納得できる点や共感できる部分もいくつかあるでしょう。承認欲求がそれほど強くない人であっても、時には自信をなくしたり、他者から認められず悔しい思いをしたりするものですよね。
このため特別でありたい心理について他人事と思わず、今までよりも深く理解し、今後の生活に役立てていく必要があります。そして自分に優しくしてあげると共に、特別な存在でありたいと強く願う人に対しても寛容に接していくことが望ましいでしょう。