
自分をよく見せようとする心理になるのは、どのような理由があるのでしょうか。時には、自分を客観視することも必要です。
そうすると、今後どのように行動していけばいいのか分かるケースもあるでしょう。では今回は、自分をよく見せようとする心理について詳しくお伝えしていきましょう。
Contents
自分をよく見せようとする心理になる理由
自分をよく見せようとする心理は、誰にでも起こる自然な感情です。では、まずは自分をよく見せようとする心理になる理由から詳しくご説明していきましょう。
承認欲求と自己肯定感の低さ
認められたいという欲求がある場合には、自分をよく見せようとする心理になることが多いです。
「すごいね」「素敵だね」と周囲から認められたい、褒められたいという気持ちが、自分をよく見せようとする行動につながるでしょう。
もしくは、自信のなさの裏返しの可能性もあります。自己肯定感が低いため、「ありのままの自分では受け入れられないのでは…」という不安を抱き、理想の自分を演じてその不安を打ち消そうとするのでしょう。
人間関係を円滑に進めたい
嫌われたくないという思いを強く持つ人もいます。自分の欠点や弱みを見せることで、相手に嫌われたり、失望されたりするのを恐れているのでしょう。
これには、他者よりも優位に立ちたい気持ちが関係している場合もあります。恋愛や仕事の場面などで自分を魅力的に見せることで、有利な立場に立ちたいという心理が働くこともあるでしょう。
社会的な期待に応えたい
理想の自分を演じたい気持ちから、自分をよく見せようとする心理が働くことも。SNSなどで輝かしい生活を送っているように見せたり、仕事で成功しているように見せたりすることで、社会が求める「理想の自分」になろうとするのでしょう。
比較されることへのプレッシャーが強い人もいます。周囲の人々と自分を比較し、自分が劣っていると感じることで、その差を埋めるために自分をよく見せようとする人もいるでしょう。
自分をよく見せようとする心理は、必ずしも悪いことではありません。でもそれが度を過ぎると、ありのままの自分を受け入れられなくなり、苦しくなってしまうこともあるでしょう。
自分をよく見せようとする心理になりやすい人の特徴
自分をよく見せようとする心理は誰にでも起こることですが、特にその傾向が強い人には、いくつかの共通する特徴があります。では、こちらの内容について詳しくお伝えしていきましょう。
承認欲求が強い
「すごい」「素敵」と人から褒められたり認められたりすることに自分の価値を見出します。他者からの評価を得るために、自分を大きく見せようとするのでしょう。
中には、SNSでの「いいね」に固執するタイプの人もいます。キラキラした生活の様子をSNSに投稿することで、たくさんの「いいね」やコメントをもらい、自分の存在価値を確認しようとするのです。
自信がない
ありのままの自分に自信がない人もいます。このケースでは、「このままの自分では愛されない」「受け入れてもらえない」という不安を抱えてしまうでしょう。
この不安を打ち消すために理想の自分を演じることで、心の安定を保とうとするのです。自分の弱みや欠点を見せることで、相手に失望されるのを恐れているタイプの人もいるでしょう。このため常に完璧な自分でいようとするのです。
完璧主義で妥協を許せない
仕事でもプライベートでも、全てにおいて完璧であることを目指します。でもそれが難しいと感じると、現実の自分と理想の自分とのギャップに苦しむことになるでしょう。
結果として「完璧な自分」という鎧を脱ぐことができず、誰にも弱みを見せられない場合があります。
自分をよく見せようとするのは、有能で信頼できる人物だと思われることで、他者との関係を円滑に進めたいという気持ちの表れでもあるでしょう。
自分をよく見せようとする人がしやすいミス
自分をよく見せようとする人は、他者によい印象を与えようとするあまり、かえって逆効果になってしまうことがあります。では、その内容について詳しくお伝えしていきましょう。
虚言癖があると思われる
自分をよく見せるために、つい話を作り上げてしまうことがあります。このため話に矛盾が生じる場合もあるでしょう。
嘘をつき続けると、どこかで話に矛盾が生じ、相手に「この人は嘘をついているのでは?」と疑念を持たせてしまうのです。
そして信用を失うリスクもあるでしょう。一度信用を失うと、本当のことを話しても信じてもらえなくなりやすいです。
親近感が湧きにくい
誰にも弱みを見せない人は、相手から「近づきにくい」「完璧すぎてつまらない」と思われてしまうことがあります。
このため孤立してしまう場合もあるでしょう。人は、自分の弱みを見せることで相手との心の距離を縮めることがよくあり、本音で話してくれる人には同じく心を開きやすい傾向にあります。
でも他者に弱みを見せられない人は、誰とも深い関係を築けずに孤立してしまうことがあるでしょう。
他人の話を聞かない
自分をよく見せることに意識が向きすぎると、他者への関心が薄れてしまいます。そして自分の話ばかりしてしまうケースもあるでしょう。
相手によい印象を与えようとするあまり、自分の自慢話ばかりしてしまい、相手に「この人は自分のことしか考えていない」と思われてしまうのです。
そうすると、共感力が低い印象を与えてしまうでしょう。相手が話している時も、次に何を話そうかということばかり考えてしまい、相手の気持ちに寄り添うことができなくなってしまうのです。
自分をよく見せようとする心理になった時の行動の仕方
自分をよく見せようとする心理になった時には、理想的な行動の仕方があります。では、こちらの内容について詳しくお伝えしていきましょう。
相手の言葉に耳を傾ける
自分をよく見せようとする時、人はつい自分の話ばかりしてしまいがちです。でもまずは、相手の話をじっくりと聞くことに集中してみましょう。
そのためには、相手に興味を持つことが必要です。「すごい」と思われたいという気持ちを一度脇に置いて、相手の仕事や趣味、考え方に心から興味を持って質問してみましょう。
共感を示すことも大切です。「それは大変だったね」「すごいね」など、相手の気持ちに寄り添う言葉をかけることで、より深い関係を築くことができるでしょう。
自分の弱みを見せる
完璧な自分を演じるのは疲れるものです。このため少しだけ勇気を出して、自分の弱みや失敗談を話してみましょう。
人間らしい一面を見せるように意識すると、距離を近づけやすくなります。例えば「実は、こんな失敗をしてしまって…」と話すことで、相手がこちらに対して親近感を持ち、心の距離が縮まりやすいでしょう。
このため相手からの信頼を得やすくなるのです。自分の弱みを見せることで、相手に「信頼している」「もっと親しくなりたい」というメッセージを伝えられるでしょう。
他者と自分を比較しない
自分をよく見せようとする心理の裏には、他者との比較があります。この思考から一度離れてみることが重要でしょう。
そのためには、自分のよいところに目を向けたいですね。「あの人よりも劣っている」と考えるのではなく、「自分にはこんないいところがある」と自分の強みに目を向けることが必要です。
他者の成功を自分の失敗と捉えるのではなく、心から「おめでとう」と伝えることで、心が満たされる場合もあるでしょう。
自分をよく見せようとする心理になったら自分を客観視しよう!
自分をよく見せようとするのは、他者との関係を円滑に進めたいという気持ちの表れでもあります。
でもそれが度を過ぎると逆効果になってしまうでしょう。大切なのは、ありのままの自分を受け入れて相手を尊重することなので、そのことを意識しながら人付き合いをしていくようにしたいですね。